十人委員会の間。
1310年から1797年に存在したベネチア共和国の統治機構。
十人委員会は、評議会の中から選ばれた30歳以上の者が十人と、ドージェとその6人の補佐官で構成されていた。
クーデター未遂事件がきっかけで設立され、委員会の当初の責務は共和国をあらゆる反逆から守る事であったが、徐々に権限が拡大され、政治の中枢を担うようになる。
雷電を浴びせるために雲から降りてくるヨベ(Jove)を描いている、ヴェロネーゼの天井画はコピーで、オリジナルはナポレオンが戦利品として持ち帰ったためルーブル美術館にあります。
『ヴェネチアにドージェ帽と金貨、宝石を贈るユノー』 ヴェロネーゼ作
羅針盤の間。
司法行政(裁判)専用のフロアの最初の部屋。部屋の角に置かれている「公正の像」の載った大きな木製のコンパス(羅針盤)が部屋の名前の由来。
この扉は、十人委員会の3人の長官および州調査官の部屋の入口を隠しています。したがって、この部屋は長官に呼び出される人が控える部屋になっています。
ライオン口 ( 密告の口 ) の内側に当たる部屋でもあります。
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