★★★
「屋根のない美術館」と言われる中世の面影を残す街、ブルージュ。
ボスの命令でその街にやってきたのは、初老のケン(ブレンダン・グリーソン)と若いレイ(コリン・ファレル)の殺し屋のコンビ。レイは、殺しでこどもを巻き添えにするというボスの逆鱗に触れる失敗を犯していた・・・。
ケンとレイはこの街でひたすらボスの次の命令を待つように言われているが、その命令とは、殺しで失敗をしたレイを抹殺せよ、というもので、相棒を殺すなんて、ケンには到底受け入れがたいものであった。
ボスの命令を実行できず、ボスと対決するケン、ボスがレイを自ら抹殺しようとした結果起こった悲劇は・・・。
ストーリーは特に複雑ではないけれど、殺しの場面が教会で殺しのターゲットが神父だったり、巻き込まれたのが何の罪もないこどもだったり、逃亡先が何世紀も変わらない街並みのブルージュだったり、うまくやっている相棒をかばったり、最後に悲劇に巻き込まれるのが小人だったり、何というか、何世紀もかわらない街並みで何世紀もかわらない人間のどうしようもなさ・悲劇の連鎖を描いているところは、ちょっと暗い感じで、やるせない感じ。
ストーリーが、かわらぬ風情をたたえるブルージュを背景に繰り返される悲劇というところがこの映画の特徴。
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