ジュリーのYou Tube動画を見ていたら、『危険な2人』作詞 安井かずみとなっていました安井かずみについては、以前コシノジュンコさんが日経新聞の『らいふプラス』で言及していたので、またまた興味がわいた。
1939年生まれで、26歳の時に伊東ゆかりが歌った『おしゃべりな真珠』がレコード大賞を受賞。
若いだけでなく、抜群のセンスと美しさでモデルもする作詞家として話題になり、以後次々とヒット曲を飛ばす作詞のみならず、サンローランを来てスポーツカーを乗り回しキャンティに夜な夜な繰り出すなどそのゴージャスなライフスタイルも注目だったらしい。私生活では、27歳の時に画家のバルテュス夫妻の立ち会いのもと、青年実業家とローマで挙式したが、すぐに離婚。38歳で加藤和彦と再婚後は、自他ともに認める日本一ゴージャスでお洒落な夫婦としてメディアに登場。55歳で仕事をやめてまで献身的に看病してくれた夫に看取られ、肺がんで死去。夫の「寂しいけれど悲しくはない」との言葉も感動を呼んだ。
これがメディアに登場した安井かずみ像。
この安井かずみ像を、彼女の身近にいた20人余りの人が、元夫、元恋人、友人、仕事仲間、身内としてそれぞれの立場から語る構成になっている。
安井かずみを語る人たちも、元夫の実業家だったり、林真理子だったり、吉田拓郎、渡邉美佐など一流の人たち。最後の方に安井かずみの妹。メディアに登場する通りの夫婦だったと語る人もいれば、そうではないのではないかと語る人。
いずれにしろ語る方もそれぞれの分野で成功を収めた人たちだから、視点が鋭く興味深い。
特に吉田拓郎は正直な語り口である。
身内である妹の証言も、華やかな安井かずみ像の寂しさがよくわかる。
こういう本は、安井かずみに興味がある人だったり、その時代を知らない人にはあまりおもしろくないのかもしれない。
この頃の作詞家といえば阿久悠が真っ先に浮かぶから、安井かずみについては知らなかった。
でも、安井かずみを語る人のだれかを知っていたり、歌謡曲全盛の時代を少しでも知っているひとには読む価値ありと思います。
ただ、知人によると、この連載が婦人画報に載っていた時は、新田ジョージとのゴージャスな結婚式の写真などがたくさんあったそうです。
それにしては、この本の中には、わざわざ単行本で買って見るほどの写真はありません。
文庫本でもいいのでは。
安井かずみがいた時代・島崎 今日子
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