6才のボクが大人になるまで

リアル感あるファミリーストーリ★3つ

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メイソン(ボク)は、父母の離婚後、母オリヴィアと姉サマンサとテキサス州の小さな町で生活していた。彼が6歳のとき、母は子供たちの反対を押し切って祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。さらに彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父が1年半ぶりに突然現れ子どもたちとの交流が始まる。母はキャリアアップを目指して大学に戻り、やがてその大学の教授と再婚するがやがて義理の父の暴力が始まり、離婚。その後も母に恋人ができたりと、メイソンの環境はめまぐるしく変化するがその間も父との交流は続く・・・。
普通のアメリ人男の子の普通の成長を描いているが、4人の俳優が12年間家族を演じたためか、まるで自分の事のように感情移入してしまうのではないか。見る人の立場によって違うと思うが、うさぎは母親に感情移入。自分のキャリアを確立し、再婚、恋人と、自分の幸せも追求しながらも子どものことをいつも第一に考えるオリヴィア。アメリカ人らしくいつも「独立しなさい」的なことを子どもたちに言いながら、メイソンが大学に行くために家を出るときは「あっという間だったわ」と泣きながら寂しさを口にするオリヴィアを見ると、母親の思いは万国共通、と当たり前のことをリアルに感じる。
たぶんメイソンの家庭環境もアメリカとしてはよくあることなんだろうからストーリーとしてはこれといって山場もないんだけど、なぜかリアルに感じて画面に薄っぺらさがないのは、やっぱり4人の俳優が12年間家族を演じたからなんだろうなあ。
そんな映画は2本とないし、それぞれの方の家族の立場で見られる映画といえ、見応えはあるかな。

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