アントワープ大聖堂。
『聖母被昇天』 ペーテロ・パウロ・ルーベンス 1625~1640年
人目をひく赤い衣装をまとい空になった墓にかがみ込んでいる女性は、1626年に死去したルーベンスの妻イザベラ・ブラント。
『十字架昇架』ペーテル・パウロ・ルーベンス 1609~10年
マリア、ヨハネ、嘆き悲しむ女や子どもたちは、中央で展開する光景を左側から見ている。
右では、ローマ兵たちが司令を実行し、二人の罪人を十字架にかけようとしている。
『十字架降架』ペーテル・パウロ・ルーベンス 1609~10年
両翼はキリストの誕生に、中央のパネルはキリストの死に焦点を当てている。
左の場面では、身ごもったマリアが従姉妹のエリザベートと会っている。彼女も洗礼者ヨハネを宿している(この主題は「聖母の訪問」として知られている)。彼女らには夫のヨセフとザカリヤが付き添っている。旅の品の入った籠を持った侍女は、マリアとヨセフが泊まりに来たことをしめしている。
右のパネルは、エルサレムの神殿で司祭長シオメンに幼児キリストを見せている様子が描かれている。跪いたヨセフは、伝統的な供物である2羽のハトを持っている。
キリストの体は聖ヨハネ(赤い外套の人物)を含む人物群によって抱えられている。
三連祭壇画を閉じると、聖クリストフォロスが幼児キリストを背負っている姿が描かれている。
「クリストフォロス」というギリシア名は、「キリストを担う者」という意味である。中世の伝説によれば、クリストフォロスはかつて幼児イエスを背負って川を渡った。イエスは世界のあらゆる罪を背負っていたため非常に重かった。
ネロの時代には『十字架昇架』『十字架降架』の両作品にはカーテンがかけられ、銀貨を払わなければ見られませんでした、。
今ではこんな遠くに自由に旅して、自由に名作を見られます、なんと恵まれていることでしょう。
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