石原慎太郎が一人称で田中角栄になりきって書いた小説。
コンピューター付きブルドーザーと言われた角栄の鋭さ(コンピューター)と即断即決のバイタリティー(ブルドーザー)を平易な文章でよく描いていると思います。
首相まで上り詰めた政治での成功の裏にある家族に対する思いには人間味を感じます。
角栄を失脚させたロッキード事件の5億円が選挙資金300億円の中のはした金だというくだりは、良くも悪くも300億円集められる角栄の才覚やスケールの大きさをあらわしていると思います。
角栄の金権政治を批判した先鋒の石原に対する角栄の扱いや評価が書かれているあとがきは、ある意味小説以上に読み応えがあるかもしれません。
今日もうさぎの日記を読んで下さってありがとうございます。
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