大評議会の間(Sala del Maggior Consiglio)。
大評議会の間は、広さは25m×54mで面積は1350㎡あり1200~2000人の人を収容できる宮殿で最大の部屋。
全ヴェネツィア貴族の議会として1172年につくられた大評議会が行われる広間でした。
1本の柱もない大空間は、船底を逆にしたようなかたちの吊り天井になっているという、世界一の造船大国でもあったヴェネツィアの造船技術を活かして作られています。
壁と天井は、ティントレットやヴェロネーゼらの、全部で53枚もの絵画で飾られています。
1577年、ドゥカーレ宮殿は火事に見舞われ、『大評議会の間』も激しく損傷し、14世紀の画家グアリエントによる『聖母戴冠』のフレスコ画も損害を免れませんでした(前回紹介した、軍隊の間にあったフレスコ画です)。
『聖母戴冠』変わる作品の制作のために画家たちのコンペを行い、ヴェロネーゼの死でバッサーノとのコラボが選ばれたが、1588年のヴェロネーゼの死でティントレットに決定され、彼が4年の歳月をかけて完成させたのが『天国』である。
『天国』 ティントレット(1588~1592年)(縦7.45m×横24.65m) 『大評議会の間『』に飾られている世界最大級の油絵。
人で埋め尽くされた絵の中にちゃっかり自画像を入れ込んでいます。
『ヴェネツィアの大勝利』 パオロ・ヴェロネーゼ遺作 ( 1579~1582年)
他の3面装飾帯には、ティントレットが歴代ドージェの肖像を描いています。
黒く塗りつぶされているのは失脚した?ドージェの肖像画。
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