話題作だけど、次のセリフが全部予想できるほどにありきたりでつまらない映画★1つ
若くして成功したハンサムなCEOグレイと、友人の代理でインタビューに行った女子大生アナが出会って・・・、
とそもそもストーリーが自体がありがちで凡庸。
この原作は世界で累計1億部を超える大ベストセラーになったそうですが、ありがちな出会いにSM契約が
絡んでいて、アナがSM契約に同意するかどうかの心理的葛藤がちょっと普通のストーリーとは違うところ
だそうですが、映画ではそこのところが全く伝わってこないからつまらなくなっているのかも。週刊文春での
原作者E L ジェイムズも阿川佐和子との対談で、自分はテレビ局勤務時代にいろいろな契約書を作成して
いたから契約書を作るのは得意なの、と強調してましたっけ。なのでここのところが抜けてしまうと、本当に
ありききたりなストーリーに・・・。あ、次はこう言うだろうな、とセリフが頭に浮かんできてしまうくらい退屈・・・。
その他にみどころがあるかと言われても、ため息の出るような美男美女のラブシーンがあるわけでもなく、
圧巻な景色が出てくるわけでもなく、何もないなあ。
よほど暇ならDVDで見るのもいいけど、わざわざ映画館で見るような映画ではないと思います。
カテゴリー: 映画
アナと雪の女王
映像がとてもきれい、万人受けすると思います。 ★4つ
手に触れたものをすべて凍らせてしまう魔力を持つエルサ女王。
その力をひた隠しにしてきた女王は、戴冠式の日にその魔力を国民に知られてしまい、
氷のお城を築いて1人でそこに籠もってしまう。
逃げながら国中を凍らせ、お城を築く場面が有名な、Let It Go のシーンです。
アナはそんなエルサを説得しようと氷のお城に向かうが・・・。
ストーリーはそう凝ったものではありませんが、とにかく映像がきれい。
特に、色。
エルサの戴冠式のマントのパープルや、雪の女王としてお城に籠もるようになってからの、
ブルーのマントの透け感とか、本当にきれい。
こういう色は、ちょっと日本のアニメではむりなのかなあ、と思います。
ストーリーはそう難しくないし、いわゆるハッピーエンドなので万人受けすると
思いますし、映像の美しさだけでも十分に見る価値があると思います。
最強のふたり
最強のふたりの最高の笑顔・・・人生にはなお希望があることを再確認させてくれる名作です ★5つ
パラグライダーの事故の頚椎損傷のため、首から下が全く動かせない大富豪の障害者フィリップ。失業保険獲得目当てのためだけにフィリップの介護者の面接に来たスラム街出身の黒人ドリス。フィリップは、多数の面接者から、自分を障害者として同情しないドリスを選ぶ。
フィリップにないのは、ドリスのような強靭な肉体。ドリスは、そんなことは意に介さず、フィリップに健常者ができることをなるべくさせてあげようとする。ドリスは、フィリップを車椅子に乗せるときも、フィリップを抱いたままダンスしてみたり、したい放題。障害者用の車ではなく、マセラッティに乗せたり、夜中の散歩に連れ出したり、周囲がハラハラするようなことも平気でする。でも、フィリップはそんなドリスに自分の身を任せるままにするほどドリスに深い信頼を寄せる。圧巻は、フィリップの誕生日会に、ムーンウォークダンスを始めて、動けないフィリップの目の前でダンスすることを躊躇する親類まで巻き込んで大ダンス大会を繰り広げるシーン。ダンスができないのはフィリップだけ。でも、フィリップはそんな愉快な誕生日会を心から楽しむ。
ドリスにないのは、フィリップが持っている知性と富。ドリスには生きる目的もなかった。
ドリスはフィリップの住む自分とは無縁だった生活を垣間見るうちに、抽象画を描いてみたりと、生きることを模索し始める。フィリップはそんなドリスの絵を知人に高額で買い取らせてドリスを応援する。2人は、お互いに自分になくて相手にあるものを羨んだりせず、ないものを補いあって友情を築いて互いに笑顔を取り戻す。特にラストのドリスの笑顔は、フィリップを想う気持ちが溢れていて深い感動と余韻を残す最高の笑顔です。それを察したフィリオプの泣き笑いの笑顔も最高。
派手な演出はありませんが、フランス映画らしいエスプリの効いた会話と、アメリカ音楽がところどころに挿入されることによって、思いテーマも程よく軽くlなり、しゃれた感じに仕上がっていいます。
とても名作だと思います。
サイド・エフェクト
アメリカ映画らしい結末・・・
★★★
精神科医バンクスは、うつ病の28歳の女性エミリーに新薬を処方する。
薬のおかげでうつ病は改善したが、副作用で夢遊病を発症してしまう。
そして、ある日遂に彼女は、夢遊病状態のまま殺人事件を起こしてしまう。
投薬ミスの責任を問われ、窮地に追い込まれたバンクスは、自らの名誉のため、
独自の調査に乗り出す。その殺人事件の背後にある思惑とは・・・。
うつ病という病気を利用した犯罪。
誰が得をするのか・・。
何か書くとネタバレになるので書きにくいのですが、犯罪の動機と結末がいかにも
アメリカ的。
病気を利用するという点で「冷たい月を抱く女」を想起しました。
特にクライマックスのない映画ですが、出演者の演技が素晴らしく(特にエミリー)、
最後まで騙されます。
見応えはあると思います。
半沢直樹
必見!!DVDで一気に見るのが正解!!
★★★★★
テレビでは一切見ていなかった半沢直樹。
DVDを見だしたらやめられなくなりました。
「やられたらやり返す、それが俺の流儀だ」
「倍返しだ!」「土下座しろ!」のセリフが先行していて、
中身の無い復讐ドラマを想像してあまり期待していませんでした。
ストーリーは、誰もが回収は絶望的と思う融資金を、同期の同僚や部下など
周囲の献身的な協力を得て見事に回収するというもの。
あまり書くとネタバレになるから詳しくは書けませんが、その融資金には
銀行内部や融資される側の人の様々な人間関係や思惑が絡んでいて
それだけでも見応えあり。
融資をした者と融資金を回収しようとする半沢直樹の対立。
半沢の周囲の人間は、半沢の人柄に惹かれて自分の利益や保身より
融資金の回収に奔走する。
それも感動を呼ぶ。
半沢のセリフが「100倍返しだ!」などと、後半はちょっとやり過ぎ感が
漂う面もありますが、半沢が周囲の協力を得て融資金を回収する場面は、
思わずガッツポーズをしたくなります。
融資に絡む過程や複雑な人間関係などもあり、一気に見られるDVDが
おすすめです!!