★★★★
フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」と同名の小説を映画化した作品。
1660年代のフェルメールの誕生地、オランダ・デルフト。
フェルメールの家に使用人として雇われた美しいグリート(スカーレット・ヨハンソン)は、色彩・構図など絵画に対する天性の才能があった。そのことに気づいたフェルメールは、グリートに絵の具の調合をさせたり、モデルをさせたり、アトリエでグリートとふたりきりで過ごすことが多くなっていった、そして嫉妬する妻は・・・。
美しいグリートをモデルにするのはともかく、絵画に対する天性の才能を見込んで、絵画レッスンするみたいなところはちょっと陳腐な感もなくはないけど、当時の衣装の質感や室内の様子など、とても質感が感じられて見ごたえのある映像。
特に、色彩については、フェルメール家のインテリアや妻のドレス・宝石は色彩にあふれているのに対して、フェルメールのアトリエは殺風景で、そこにいる使用人であるグリートの質素な衣装もあわせるとほぼ無色で、唯一の色彩である絵画の色、特にフェルメール・ブルーが際立つように撮られています。
ストーリーではなく色彩を見る映画だと思います。
中世のオランダの街の様子がイメージでき、オランダに行く人必見、マウリッツハイス美術館に行く人は見ないで行っちゃだめです。
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