(40) 2017/5 Netherlands オランダ・アムステルダム 5/5 ( Fri ) アムステルダム国立美術館 フェルメール ♪

フェルメール 『手紙を読む青衣の女』1663年 – 1664年。

髪の毛をひっつめにした少女が、両手に持った手紙を読んでいる。
視線を紙に固定し、まるで手紙を声に出して読んでいるかのように、唇がうっすら開かれている。手紙を読む女のモチーフは、オランダ黄金時代のよく描かれている。
デティールの一部から、手紙は恋文であることを示唆している。ここで描かれている少女の表情からは、このような単純な解釈が正しいかどうかは伺えないが、鑑賞者は、彼女の様子から、いくつかの手がかりを得ることができる。彼女は青いナイトコートを着たままである。女がむきあっているテーブルの上には小さな箱があり、蓋が開かれている。手紙の前のページと思われる紙の下には、隠された真珠も見える。手紙を受け取った時、彼女が寝室にいたことがわかる。

フェルメール 『恋文』669年 – 1670年

「恋文」はヨハネル・フェルメールが17世紀に描いた作品で、侍女がシターン(水滴型の共鳴体を持った撥弦楽器)を持った女性に手紙を渡しているシーンを表現している。

手前のたくし上げられたカーテンは、限りなくプライベートな場面を覗き込んでいる印象を見る者に与えている。これにはトロン・プイユ(今でいうトリックアート)の要素も含まれており、この時代のオランダ絵画ではよくカーテンで表現している。チェック柄の床の対角線は、奥行きと立体感を表現している。

受け取った手紙が恋文であることは、彼女が愛の象徴であるリュート(シターンの一種で、俗語で「性器とをいう意味でも使われていた」を持っていることから伺える。絵画の下側に脱ぎっぱなしになっているスリッパはセックスを象徴しており、愛の手紙を受けたったという印象を鑑賞者により与えている。部屋入り口に立てかけられた箒は家庭生活を象徴しているかのようで、絵画の隅にあることで、家庭への関心がどこかへ追いやられていることを暗示している。

青色と金色は、この絵を構成する上で重要な役割を担っている。金色は女性のドレス、暖炉の上部、その他インテリアに使用され、床や侍女のドレス、写真のフレームなどに使われている青色を引き立てている。暖炉にはイオニア式の模様が描かれており、この作品がクラシックの影響を受けていることが見て取れる。

壁に掛けてある2つの絵画も意味深い。下の絵画は嵐に荒れる海が描かれており、これは激しい愛の隠喩である。上の方は砂利道を散歩する旅人の風景画で、シターンの女性に手紙を書いた男性の不在を仄めかしている。

この作品は17世紀後半にポーランド・リトビア共和国の国王によって収蔵された。

MUSEY編集部より

フェルメール 『小路』1657年 – 1658年。

アムステルダム大学美術史学 教授のフランツ グライゼンハウト氏により特定され、ここを訪れるツアーもあるそうです。

『デルフトの家の眺望』という名でも知られる本作品は、17世紀の絵画において異質な存在である。フェルメールは、特定の建物を描く代わりに、場所の特徴を描かず、無名な場所を取り上げている。また、大都会の慌ただしい情景を描いたわけでもない。本作品は、曇った日の静かな小路の印象をそのまま表現している。家の右側や、切妻屋根の上部が絵の枠からはみ出した構図を用いることにより、ありふれた風景という印象を強めている。一見しただけではこの小路で働く人々に気づかなきかもしれないが、よく見ると、一人の女は戸口に腰掛け、裏庭に続く通路には女中が一人おり、2人のこどもが遊んでいる。崩れそうなアーチや、建物正面にはっきり見受けれれる修復箇所のリアルなデティールが、この場面の印象をより強くしている。

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