黄金の階段を上った3階の広間の左側に,目立たない木の扉がありツアーはここから始まります。
ヴェネツィアの富の象徴であるドゥカーレ宮殿の普段は見られない部分に潜入する「シークレット・ツアー」。
ドージェ(総督)の執務室や、「大評議の間」の屋根裏、カサノヴァも収容されていた牢獄など華やかな表舞台とは異なり裏の部分を見ることが出来ます。
通常の入場で見ることができる豪華な部屋とは対照的に質素な実際の執務官の部屋、裁判をつかさどる四十人委員会の部屋から、拷問が行われた部屋、カサノヴァが最初の12ヶ月入れられたという「鉛」牢獄、梁がむき出しの屋根裏などを見ることができます。ドゥカーレ宮殿がヴェネチア共和国の総督の住まいであると同時に、執務所であり、裁判所であり、また牢獄もかねていたという表と裏のふたつの側面をもっていたことがわかる非常に興味深いツアーとなっております。ここまで御覧になって下さって、少しでも興味を持った方は、ぜひ、この機会に帝国の裏の姿を覗きに行ってみてはいかがでしょうか?
マックスハーベストインターナショナルのHPより
結構人気のツアーらしく、午前にドゥカーレ宮殿の表を見てからこちらに参加しようと思いましたが、午後のツアーが取れず、先にシークレットツアーになりました。
9:10集合、9:30スタートです。1人80ユーロ。
ガイドはイタリア人男性と結婚してイタリアに住んでいる女性ガイド、気さくな人で、年に一定程度日本に帰らないと、イタリア人のメンタリティから受けるダメージ(イタリア人のいい加減さ・本人がそう言っていたのです・笑)を受け止められない、とおっしゃってました。英語ツアーのグループとは別に回ってくれたので他のツアー参加者女性2人と合計5人でゆっくりと回れました。
窓は小さくあまり光が入らず、これは高いところの窓だからか二重になっていませんが、下は厳重な二重窓。
こんな狭い房に20人ほども詰め込まれていたそうで、たびたび浸水するので不衛生極まりなかったとのことです。
Ⅴなど、数字が逆さまになっているのは、もう二度と外には出られないよ、という意味が込められているそうです。
カサノバの最初の房に続く階段。
カサノバは、娘との交際に怒った有力貴族が、カサノヴァのフリーメーソンとの関係を告発したため総督宮殿に隣接した有名な「鉛の監獄」I piombiに収監される。
カサノバは2回目で脱獄を成功させたそうです。
人気テレビドラマプリズンブレイク並みに、看守を手なずけ、隣の房の神父と共謀して脱獄を企んでいたのを発見されてもっと警備の厳重な房に移された。
なぜか脱獄後の彼を待っていたゴンドラに乗って逃走したそうです。
おまけ、彼の脱獄に協力した神父は厳罰を下されました。
今日もうさぎの日記を読んで下さってありがとうございます。
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